ブログ「ひと葉日記」

司法書士会の電話相談

こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。

昨日は、司法書士会が行っている無料電話相談の当番日

毎週火曜日午後6時~8時まで福岡西支部の事務所で、交代で司法書士が相談に当たります。

相談員2人体勢で、相談を受けるのですが、どんな相談内容か?の事前予告がないため、ある意味とても緊張します

6時の開始とともに、コールが・・・

「司法書士会福岡西総合相談センターです」と電話に出ると早速「相談なんですが、よろしいですか?」といった具合に相談が始まります。

 

最初の相談は、貸家の補修についてのご相談。雨漏りがひどくとても住めない状況なんだとか・・・

どの程度の修理をするのか?してくれない場合は、費用は請求できるのか?など

大家さんは、賃貸借契約上の義務として雨漏りの補修をしなければなりません。そして、いつまでたっても修理してくれない場合などは、賃借人側で補修して代金を請求することもできます。

その他、退去後のクロス張替代の請求の支払い義務はあるのか?すでに支払ってしまったら、取り返せないのか?というご相談も・・・

 

また、相続に関する相談も2件ほど・・・

相続の話し合いにあたって、他の相続人が財産を隠しているのではないか!と疑わしいが、どうしたらいいか?

一部の相続人が遺産分けの話をしてくれないが、どうしたらできるか?また遺産分割の話し合いがつかないまま相続人が亡くなれば、相続権はどうなるのか?

などなど・・・

相続の手続においては、相続人はそれぞれの権利として被相続人の財産の調査権限があるので、金融機関や役所に相続人でから照会できます。

不安があるなら、他の相続人に任せず、自ら調査してみる方がいいと思います。

そうすれば、隠していれば判明するし、本当に無いということも確かめられますから、納得もしやすいでしょう。

そして、遺産分割の話し合いをしてくれない若しくは調整が難しいような場合は、家庭裁判所の遺産分割調停の手続を利用するといいと思います。

相続人同士では、感情的になったりする話も、第三者が入りアドバイスを受けることで、より調整がつきやすくなります。

 

いや~2時間プラス延長戦で、全部で5件。自分の相談対応能力を試されているようで、汗をかきました

電話をくれた方が少しでも解決の方向に向かってくれれば何よりです。

しかし、専門家の相談といっても、それぞれ受け手によって回答の方向性が変わることもあります。

セカンドオピニオン的に、再度相談をしてみるのもいいかもしれませんmainimg