憲法を考える研修会
こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。
司法書士会では、様々な状況の情報や能力向上の為に研修会を開催しています。
法律は日々変わるし、いろんな情報を知らないと、
間違った判断をして、大変な事にもなりかねない
だから、試験に受かっても永遠に勉強は続きます・・・
時々、司法書士が事件や事故を起こしている新聞記事を見かけますが、
そのような事件を起こす人の大半は、研修を受けていないそうです。
だから、司法書士会では、毎年きちんと研修を受けているか?をチェックして
少ないと会長から指導を受けることになっています
日頃、研修の内容とスケジュールを見ながら受講しているのですが、
司法書士会の単位にならない他の勉強会にばっかり出てたのか?
どうやら、単位が足りていないようで・・・
しかし、決められたことはきちんとしないと落ち着かない性格。
お陰で、2月はお勉強月間となっております
先日も、九州大学のロースクールの先生を呼んで
講義をしてもらうという、企画講座に参加してきました。
テーマは「立憲主義と憲法秩序の変動」
司法書士も法律家の端くれ。
アカデミックな勉強も必要です
特に今、日本も改憲についての議論が白熱しているところですから
この研修で、自分の考えをまとめられたらとも思います。
そもそも「憲法とは何ぞや?」ということになると、
規範そのものを指したり、ある政治的条件・状態、あるいは文書を意味することもある。
憲法については、専らその条文の読み方や解釈論という形式的意味を議論をされている気がするが、
それのみならず、憲法自体も附属方や判例の構築によって、時代とともに変化しているといえる。
日本国憲法についても制定から70年が経過しているが、経済、社会の変遷とともに変化していっている。
とすれば、「憲法改正」をしなければ、今の社会情勢にそぐわない古い憲法ではないのだから、
憲法の改正は急ぐ必要はなく、冷静に議論を尽くして改正をしていいけばいいのだと思いました。
講義の内容は、フランス人権宣言に始まり、憲法理論たっぷりで、
時々自分の頭の中を金魚が泳いでいるような気分にもなりましたが、
普段使わない脳の部分を使う研修でした