ひとの人生に関わる仕事
先週末の福岡マラソンからずっと筋肉痛によってマラソンの余韻を楽しんでいましたが、
ようやくロボットのような動きが人間らしい動作が出来るようになりました。
気づいたら、11月も後半戦~今年も残り少なくなってきました。
今年を振り返るのはまだ早いかもしれませんが、最近になって
春、夏頃から相談いただいてました遺言、信託の案件が
相次いで完成して、一段落ついております。
遺言や信託などの相談は、納得のいくものが出来るまでに
じっくりお話を聞く必要があります。
その過程で、ご本人や家族の意向が変化して
最初の依頼と違う出口の到達することもあります。
ご相談いただく中で、認知症の進行があるような場合や
病気によって体調が変化する可能性があるような場合も少なくありません。
そんなときは、短時間で遺言書や信託契約書を作成する必要がありますが、
ご相談の内容によっては、最大限のリスクを回避するためだけの
とてもシンプルな遺言書をとりあえず自筆証書など作成しておき
(例えば、全財産を誰某に相続させる など)
そこからじっくりとご本人の意向を反映した信託契約書などを作り上げていく
という2段階を踏んでいくこともあります。
なぜなら、人は急に亡くなることもあるし、何かのきっかけで急に認知症の症状が進むことがあるからです。
せっかく、相談を受けていたのにその意味がなくなってしますということが、
私の仕事の中でもっとも恐れていることで、
もっと早くに何か出来たのではないか?と後悔すると思うからです。
しかし、一方でご本人が生きている中での想いを実現できるようにお手伝いができれば・・・
そのためには、しっかりお話を聞く必要があるということもあります。
なぜ、こんなことを書き綴ったのかというと、
先日、遺言書の作成と信託契約書の作成を終えたときに
これまで毎回のように「次回の打合せはいつにしますか?」と言っていたのが、
「次にお会いするのは・・・」という言葉を言いかけて、
次を想像をしてしまったから・・・
今朝のテレビである俳優の方が
「世の中ある絶対は、死ぬことだけ。他のことは変えられるんだ」という趣旨のことを言っていました。
死ぬということは、生まれたときから決まっていること。
でも、それは何時か?は誰にもわからないし、死から逃れることは出来ない。
だけど、どう生きるか?の部分については、自分次第ということ。
そして、亡くなってその身体はこの世から消えても、その生き様や想いは残るのだと思います。
私の仕事はその「想い」を残すことのお手伝いをしているのだと重く受け止めた瞬間でした。