コンビニ証明書の真偽を確認する職人技?
春を通り越して、夏のような暑さ
このお天気の中花見に出掛ければ、日焼けして真っ黒になってしまいました
出掛ける時は、日焼け対策を忘れずに・・・
今回は、前回のコンビニ証明書の第2位弾!
役所で発行される証明書とコンビニ証明書は、ちょっと違うんです。
役所発行の証明書は、透かしやけん制文字(コピーととると「複写」などの文字が浮かび上がる処理のこと)が施された専用の用紙に個人情報が印刷されます。
コンビニ発行の証明書は、コピー機の白紙の用紙にデータを印刷をするだけなので、各種の偽造防止措置が施されています。
それが、何か?というとコンビニ証明書は、偽造しやすいということなんです!
不動産売買においては通常、登記識別情報(登記済証)、印鑑証明書、実印、本人確認書類及び面談による聞き取りで、真の所有者か?を確認します。
もし、成りすましの偽者が偽造した印鑑証明書とその印鑑をニセの免許証を持ってやってきたら・・・
考えただけでも、怖いですけど、印鑑証明書が偽物だと見破れたら即決済は中止
その偽者は、パトカーに連れて行ってもらうことになるでしょう
話を元に戻します。
コンビニ証明書が簡単に偽造されるようなモノなら、役所が発行する証明書としての意味はありません。
だから、偽造防止措置がとられているのです。
1.けん制文字・・・コピーをとると「複写」と浮かび上がるので、コピーをとって「複写」が浮かぶことで真偽を確認!
2.スクランブル画像(裏面の砂嵐のような画像とQRコード)・・・画像をスキャナで読み込み、確認サイトで画像を復元すると、表面と同一の画像が見えることで確認!!
3.偽造防止検出画像・・・裏面の桜の花の絵を特殊な画像確認装置で見ると、桜の花がなんと!「証」の文字に見えることで確認!!!
以上の3つの方法で、印鑑証明書の偽造を見破ることになるのですが、役所発行の証明書に比べて確認が困難を極めます。
1のコピーをとるだけならまだしも、2はスキャナをとってネットで送信する必要があり、
3においては、画像確認装置(赤外線暗視機能付きデジカメ?)もやってる管轄官庁ですら、機器の公式推薦もないらしい・・ので、絶望的
売買などの取引においては、役所発行のものか?コンビニ発行のものか?も含め事前の準備が重要になってくる
なんとも司法書士泣かせのコンビニ証明書なのでありました