相続対策で気をつけたいこと
こんにちは、司法書士の岩永加寿美です。
少しずつ、世間もお正月モードから通常モードへの切りかえも進む中、
最近よくテレビで取り上げられている話題が、相続税です。
平成27年1月1日から相続税法が改正され、相続の際の基礎控除額が引き下げられ、税率も多少変更されました。
これによって、相続税の支払い対象となる人が増えることになるのですが、
テレビ番組の内容によっては、税金対策のおすすめ的なものを紹介していたり、視聴者の不安をあおって政治批判をする内容だったりと、
もちろん見る側の主観にもよるとは思うのですが、
本来の相続の大切な意義である「家族の生き方や思いを引き継いでいくこと」が置いてけぼりにされてないでしょうか?
次の世代に相続で負担をかけないよう、財産をなるべく減らさないように相続税対策を講じることは、必要だとは思います。
しかし、その部分にばかり着目しすぎてしまうと、相続人同士の不満を残す結果となったり、逆に財産を減らすことになるケースもあるのです。
わたしは、そのようなケースをいくつか見てきました。
相続対策といのは、相続税の問題と同時に、法律のことやそれぞれの家族の事情など、トータルで考えていくことだと思います。
身近な専門家に、まずは相談してみることが大切だと思います。
いまや病院では、セカンドオピニオンは当たり前になっていますから、遠慮せずに「他に専門家にも聞いてみます!」と言ってみてください。