相続・老後対策~親の気持ち、子の気持ちのすれ違い
こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。
オリンピックが近づいてくると、スポーツ観戦もオリンピック切符を掛けた闘いに、応援にも熱が入りますね
もっぱら、テレビ観戦ですが夏は、水泳、陸上そしてバレーボールと気になる試合がいっぱいです。
最近、そのテレビのワイドショーなどの情報番組でも相続問題が取り上げられているのをよく見ます。
私も司法書士の仕事をしていると、最近増えて来ているのが、子どもさん側からの親の相続対策についての相談です。
子どもさんは、親が亡くなれば相続人となり、親の財産を受け継ぐことになります。
そのときのことを心配してのことです。
その内容は、様々ですがいくつか例をあげると
・兄妹と遺産分割協議をする際にもめそうなのなので、遺言書を書いてもらいたい
・相続税がかかりそうだから、何とか対策をとっておいてもらいたい
また、相続以前に親が認知症などになったときに、同居していないために日頃の生活や財産、かかりつけの病院などを知っておきたい。
万一のときの医療行為についてや延命についての希望などを知っておきたいなど・・・
家族でも、親に「認知症になったらどうする?」「亡くなったときどうする?」ということを話題にするのは、現実問題なかなか言いにくいものです。
親の方は、やらなきゃいけないのは分かっているけど、認知症のことや死を突きつけられたら、今じゃなくてもそのうちに・・・という気持ちになる。
かといって、子ども達が相続で争うようなことは、「して欲しくはない」という気持ちはある。
一方、子どもの方は、いつ何時に起こるかも分からないから、なるべく早く対策をとっておきたいという本音。
しかし、親子ゆえに子どもに「早く、早く」と急かされれば、余計に遠ざけようとする親の心理・・・
そのすれ違う思いをどう近づけていけばいいのか?とても難しい問題なのです・・・・