散骨のはなし
こんにちは。司法書士の岩永加寿美です。
今日は、先日のおひとりサマ知的研究部でのお話の続きを・・・
私が散骨のことを知ったのは、石原裕次郎が亡くなったときに、
散骨したというニュースを見たときです。
「散骨」は、骨を自然に還す自然葬です。
散骨した有名人を検索すると、石原裕次郎の他に勝新太郎や横山やすしやhide、
外国人ではマリアカラスやガンジーなども散骨しています。
散骨で多いのは、好きだった場所の海や川が多く、空中から撒くというのもありました。
葬儀の後、家族が故人の好きだった場所に来て、故人の思い出と共に散骨する。
そして自然に還るって、ステキだなぁ〜なんて思っていました。
しかし、現実はちょっと違うようで
先日の講師をしていただいた、須藤石材の橋本さんが友人の母の海洋散骨に同行したときの話。
まず、散骨したい場所の自治体に散骨を禁止する条例等がないか?を調べる必要があります。
次に船の手配。
漁師さんなどに頼んで船を出してもらう必要があります。
これもなかなか引き受けてくれる方がいなくて困ったのだとか・・・
当日は、早朝の時間を指定されました。
やはり漁に出る船と一緒になるのを避けたようです。
船は、天候によっては出せないこともあるので、注意が必要です。
散骨するには、骨を粉状にしないと撒けないので、
骨をひとつひとつ砕いていくのですが、この作業がけっこう大変だったとか
因みに骨の形のまま散骨すると、法に触れるおそれもありますので、ご注意を
けっこう沖合まで行ったところで船を止めて、散骨ということになるのですが、
あまり沢山の骨を撒くことは、やはりはばかられます。
法律上は、全部撒くことも禁止されていませんが、やはりその辺は節度をもって判断することになるでしょう。
時間の関係もあって、しんみりとしたセレモニー的なことも出来ず、散骨して手を合わせただけという感じだったとか。
この時の漁師さんへの謝礼もそれなりの金額(ん十万円)になったそうです
今や宇宙へ飛ばす宇宙葬も20万円台~と葬儀の形もいろいろですね。