かぞく信託のメリット
こんにちは。ブログの方は随分ご無沙汰してしまいました。
司法書士の岩永加寿美です。
梅雨だから雨が降るのは〜とはいっても
バケツをひっくり返したような豪雨はたまりません
梅雨時期は、天気予報を気にしながらの外出です。
最近、お問い合わせが増えているかぞく信託のお話です。
かぞく信託は、資産の承継についての柔軟な組立てが出来る仕組みだと思います。
その中で今日は、信託の効能のひとつである「時計の針を止めることが出来る」について…
人は、平等に歳をとります。そして生まれたからには死にます。
人の能力(ここでは、判断能力を意味します)は、ある時期にピークを迎えて
老化などによって少しずつ低下していきます(一般論です)
時計の針は、日々進んでいきます。
そして判断能力能力が下がり、ある地点を超えた段階で、
民法上では補助状態(軽度)保佐状態(中度)後見状態(重度)となり、
制限能力者として、法律上保護される対象となります。
そうなると、本人の意思が不明なので本人の財産を法律上守っていこうという方向にいきます。
これが成年後見制度の本旨なのです。
しかし、一方で守る力ばかりが強くなると、家族が困った事になることも …
例えば、財産の殆どを所有する父が認知症を発症して成年後見人が選任された場合に
今まで父の収入によって生活をしていた家族の生活費が絞られるケースも…!?
そうなると家族の平穏な生活が一変します´д` ;
今の後見制度は、財産の侵害(家族の団らんのお金は侵害なのか⁉︎)を防ぐ事に躍起 lになって
本人の希望や家族の幸福を考慮するようには、残念ながらなっていません。
もちろん、本人の大切な財産を守るための成年後見制度は、無くてはならない制度です。
でもそれだけでは、叶えられないソフト部分があるのです。
家族全体の思いを叶えるために、かぞく信託を考えましょう。
かぞく信託は、生きる自分と家族の為のものなのです。
信託は、節税は出来ませんと言われていますが、
受託者が資産活用を通じて相続税などの税金対策を講じる事も出来ます!
ただ、注意してください!!
信託契約書の作り方と税金対策のための法律行為の際は
書面を作る事。金銭や物件の移転などを明瞭に行う事など…
家族内だからこそ、キチンとする必要があるのです。
最終的に税務署に否認されたら、せっかくの対策も意味がなくなってしまいます。
専門家に相談するのが一番です!
先日、仕事の合間に櫛田神社にお参りを
山笠の桟敷席が絶賛設営中でした。